薬湯たる所以

現在の日本になった大きなターニングポイントとなった明治維新。
その最終局面でもあった戊辰戦争が繰り広げられたこの地に、400年と親しまれた名湯の温泉場がある。
福島屈指の湯治温泉「中ノ沢温泉」。
なぜ、ここまで愛されてきているのか。
常連の、地元人の「通い湯」が止まない名湯は、当然の理由があった。

直撃!! 単独湧出では日本一!源泉の沼尻鉱山跡地を大公開。そこには見たことのない異様な光景が広がっていた。

※源泉エリアは立入禁止となっているので、観光見学はできません。ガスが充満している箇所が点在しています。

強酸性の薬湯(衝撃のph値2.1)
湯治の恩恵の裏には
多くの苦労が隠されていた

強酸性ならではの管理の難しさ。
金属の配管は1年と保たない。
木製の手作りな配管や、考えられた配管。
自然災害との戦い、濃厚な温泉成分による管の詰りを防ぐためのこまめな掃除・・・。
400年湯治の薬湯の恩恵を支えているのは、人による見えない苦労だった。

名湯ならではの高含有ガス

中ノ沢温泉の源泉は、立入禁止区域。 安達太良山の噴火口の近くで、高濃度のガスが立ち込めている。源泉そのものにもガスが含まれるため、工夫を凝らした配管方法でガス抜きをしている。温泉街への引湯は明治18年。

台風や大雪などの自然災害によって配管が年に数回破壊される事もある。管理が大変!!

徒歩30分ほどの山中を下る源泉。
所々にガス抜き用の開口がある。

源泉元では木の管を通り、その間にガスが抜けていく様。昔からの方法を踏襲。

直線距離にして、約7kmもの道のりを源泉が駆け抜けていく。

毎分13,400リットルの湧出量

単一の湧出口での温泉湧出量としては日本一を誇る源泉。
消費しきれずに、川に大量の温泉を流し続けているほど。
もったいない!!中ノ沢温泉、沼尻温泉の旅館がかけ流しで使用しても大量に余ってしまう。
常に新鮮な湯を存分に使える利点。日本一贅沢な名湯と言える。

流れる川は、ほぼ温泉。
硫黄成分で川が変色している。

マッチの原料はここにあった! 硫黄の上質な湯の花が大量に生成

この湧出量にして、温泉成分含有量は多く、濃厚な源泉であるため大量の『湯の花』が作られる。
昔はマッチの原料として使用されていたが、現在はマッチの需要自体が減少し、湯の花の販売が中心となった。

木箱に大量の湯の花!!

温泉成分の濃厚さがわかる

画像右下の大量の木箱はすべて湯の花でいっぱいになる。
硫黄を多く含んだ上質な湯の花が手頃な価格で購入できる

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